9月13日に開幕した秋場所(東京・両国国技館)は、初日から横綱・白鵬が2連敗、そのまま休場を発表し、波乱の幕開けとなった。
それでも、100年に1人の逸材と称され“怪物”の異名を持つ逸ノ城、横綱初優勝を狙う鶴竜、イケメンぶりが人気の遠藤など、“スー女”(相撲女子)必見の注目力士が大勢いるが、活躍が期待される1人は、照ノ富士だろう。
今年の夏場所では白鵬の7場所連続優勝を止めて、初めての幕内優勝で大関に昇進。新入幕から8場所での大関昇進は、大相撲で年6場所制が定着した1958年以降、歴代3位のスピード出世となる。その勢いに「今年中に横綱昇進の可能性も!」という声もあるほどだが、そうした躍進の陰に“ある秘密”があるのだという。
照ノ富士が所属する伊勢ケ濱部屋関係者が語る。
「照ノ富士らのパワーを引き出しているのは部屋の土俵の下に埋まっている『薬石』なんです」
薬石とは、世界各地の薬草の下に眠っている石で、心身をリラックスさせるなどの効果があるといわれるミネラル天然石。薬石について伊勢ケ濱親方はこう話す。
「20年ほど前、伊勢ケ濱部屋の初代後援会長が薬石を使った製品の研究開発を行っており、さまざまなサポートをしてくれる一環として、薬石を用意してくれました。石をブレンドした水やクリーム、入浴水として取り入れ、体調を整えながら稽古できるよう活用しています」
土俵の下だけでなく、稽古場の床の下にも薬石が敷いてあるという。
「お腹が痛い時にそこに寝ていると楽になる人もいるし、眠気がある時に座るとしゃきっとする気がします」(同前)
伊勢ケ濱部屋といえば照ノ富士の他に、横綱・日馬富士など多くの関取が在籍。今、最も勢いのある部屋の強さは、厳しい稽古だけではなかったようだ。
「薬石水を飲むと胃の調子がよい。この水で濡らして締め込み(まわし)をすると気合が入ります」と、日馬富士もお気に入りの様子で、照ノ富士も「稽古後に、薬石の風呂に入ると温まって疲れがとれる」と語っている。
頑健屈強な力士ゆえにその薬効がどのくらい影響しているのかは、未知数であるが、体調管理に一役買っているようだ。
※女性セブン2015年10月1日号