芸能

ドラマ『孤独のグルメ』新シリーズ開始 ファンの期待と心配

 圧倒的な人気を誇る深夜ドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)。2012年にシリーズがスタートし、いよいよ10月2日よりシーズン5が放送開始となる。同作は、松重豊(52)が演じる雑貨輸入商の井之頭五郎が、営業先でふらっと立ち寄った飲食店で一人食事をするというストーリー。シンプルながら多くの視聴者を魅了し、ドラマ内で紹介された実店舗にファンが殺到することも珍しくない。

 はたして、同ドラマの熱狂的なファンは、どのように楽しんでいるだろうのか。『孤独のグルメ』のテレビシリーズで紹介された店を20店舗以上訪れたという男性・Aさん(28歳)が語る。

「シリーズ全話をもう数え切れない程、リピートして見ています。ゴローちゃん(※主人公・井之頭五郎)が食事をする時間に、僕も飯を用意しておいて番組を観ながら食べるんですよ。新シリーズが発表されると、これまでゴローちゃんが訪れた店にもう一度足を運び、放送開始を心待ちにするというのが定番です。もちろん、それも一人飯。店には男女ともに一人で来た客が並んでいることも多いので、『これは孤独のグルメファンだな』とニヤリとすることもあります」

 同ドラマには、女性ファンも少なくない。女性・Bさん(25歳)が、新シリーズスタートにあたっての期待をこう語る。

「まずはとにかく楽しみですね。今回は放映前から『海外ロケがある』という情報も出ていますし、ストーリー自体がどういう風に展開するかも気になります。ただ一つ心配なのが、以前インタビューで主演の松重さんが、『自分はあまり大食いではなく、撮影は体力的にも大変』と語っていたこと。

 放映されているシーンだけでもかなりの量を食べていますし、実際の撮影ではもっと多くの食事をしていると思う。体調に気をつけて、無理をしないで長寿番組にしていただきたい」

 その一方で、男性・Cさん(42歳)は、その影響力に若干戸惑いを見せるとともに、前出の2人とはまったく違う視聴理由があるようだ。

「元々原作者・久住昌之氏の行く店は、同氏が関与する『食の軍師』と同様に私もよく行っていました。原作漫画の時は架空の店という体裁だったのが、ドラマではモロに店名が出ますし、そもそも見る人数が違い過ぎる。オンエア後には混雑し、さらに皆同じものばかり頼むようになります。普段とは雰囲気が違い過ぎるので自然と足が遠のきます。だから、どの店が取り上げられるかは見るようにしています」

 このように、常連にとっては店が流行ることは痛し痒しといったところだが、いずれにしても多くのファンを魅了してやまない『孤独のグルメ』シリーズ。これまで気取らない定食屋や、大衆的な居酒屋などを紹介してきた同番組だが、今回もこうした“味”を生かした展開になるのか。早くもさまざまな思いが飛び交っているようだ。

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