「親戚や親しい人とか60人ぐらいでしたかね。お花もたくさんいただきました」──。2009年8月3日、急逝した大原麗子さん(享年62)。実弟の政光さん(66才)は、今年8月2日に行われた七回忌をこう振り返った。
「一周忌法要も三回忌法要も香典は受け取らず自由に参加していただいたのですが、お寺に入りきらないくらいの人がいらっしゃって。七回忌法要も最初は身内だけでと考えていたのですが、行きたいというかたがたくさんいらっしゃったので、今回も自由に参加していただきました」
10月5日に放送された『私の何がイケないの? 2時間SP』(TBS系)に出演し、政光さんは大原さんが生前暮らしていた自宅を売却したことを明かした。
憧れの高倉健さん(享年83)の自宅から近い東京・世田谷区に建てられた敷地約150坪、延べ床面積260平方メートルの白亜の豪邸だ。間取りは2階建て4LDK。1階には40畳もある広いリビングダイニングと、大きな中庭、2階にはキングサイズのウオーターベッドが置かれた寝室が。大原さんは40才の時、この土地と豪邸をおよそ3億円で購入したという。
「この家をもし売るときはできればそのまま残してくれるとうれしいな」
生前、政光さんにこんな言葉を遺していたという大原さん。その言葉は政光さんに大きくのしかかった。
「自分でできる範囲でペンキで外壁を塗り直したり、高圧洗浄で汚れを落とすなどしましたが、この6年間、買いたいという人は1人もいませんでした。空き家としてほうっておくこともできず、メンテナンスだけでも大変で、窓を開けて風を通して、掃除機をかけて、拭き掃除をして…。これだけで1日はかかってしまう。
広い庭の草刈りもすべて1人でやらなければならず、泊まりがけでやる必要があります。そのため、水道や電気、ガスも止められない。光熱費だけで毎月数万円、それに加えて固定資産税が毎年89万円もかかっていました。姉の七回忌法要の直前に買い手が見つかったので、姉が導いてくれたのかなって…」(政光さん)
※女性セブン2015年10月22・29日号