テレビ東京系で10月23日にスタートするドラマ『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』。9月に「スーさん」こと鈴木一之助を俳優・西田敏行が演じる事が発表され、映画ファンからも注目を浴びている。
「主役の『ハマちゃん』こと浜崎伝助を演じる濱田岳さんがまず発表され、相棒であるスーさんを誰が演じるか注目されていました。ファンの間では『映画でスーさんを演じた三國連太郎さんの息子、佐藤浩市さんになるんじゃないか』という声もあったほどです」(ドラマ評論家)
長年、確執が噂されていた三國と佐藤だが、三國の晩年には和解しており、佐藤が今年6月公開の映画『愛を積むひと』に出演した際、「後ろ姿がお父さんにソックリ」と指摘されると「三國を知るスタッフが多かったので、わざと真似てみました」と語るなど、自ら三國の事を語る場面も増えている。
「『愛を積むひと』の朝原雄三監督は、映画『釣りバカ』の第14作から最終作までメガホンを取り、今ドラマでも監督を務めます。『朝原監督が映画の撮影中に佐藤さんに直接、スーさん役をオファーした』という噂もありました」(前出・ドラマ評論家)
結果は、映画版で長年ハマちゃん役を演じてきた俳優の西田敏行に決定する。
西田がインタビューで語ったところによると、オファーに驚き、「最初はありえないと思っていた」という。だが、時間が経つにつれ、「もう一度『釣りバカ日誌』の世界に足を踏み入れてもいいかな。スーさんという立場でやってみてもいいかな」と気持ちが変わっていったそうだ。
「西田さんは悩んだ際、三國さんの顔を思い浮かべたそうです。すると、『やったらいいんじゃないの?』という三國さんの顔が浮かび、最終的に出演を決めたそうですよ」(二人をよく知る芸能関係者)
二人は約20年にわたって親しまれた映画『釣りバカ日誌』の名コンビだが、そもそもスーさん役に三國を指名したのは西田だった。
高校時代、三國の主演映画『飢餓海峡』(1964年)を観て、役者を志した西田。この作品は伝説的な名作で、昨年4月に東映撮影所で行われた三國の一周忌の際も、息子・佐藤浩市の意思で参列者にDVDが配られたほど三國を代表する作品だ。