「最新版のマナー本には、必ずSNSに関するマナーの項目が追加されています」と語るのは、SNSコミュニケーションや情報モラルに詳しいITジャーナリストの高橋暁子さん(以下、「」内同)。
「ビジネスの場合には、会社に損害を与えない守秘義務、仕事上の人間関係を円滑にするためのマナーなど、禁止事項が中心。これに対してプライベートで利用するSNSの場合は、お互いに気持ちよく接し、個人情報を守ることが中心です。嫌われず、好感度を下げないためのベターな方法が、マナーになっていることが多いと思います」
SNSでは、過度な期待による誤解から、トラブルを招くケースが多いそう。無用な炎上騒ぎを起こさないためにも、以下のマナーは身につけて。
Q:メールやLINEは送る時間を気にした方がいい?
A:9時から22時前が目安です
送信側にとっては便利でも、受信側には迷惑なこともある。
「携帯やスマホを枕元に置いている人は多いもの。電源を切り忘れたため、深夜の着信音で目覚めてしまうことも。お互いの生活時間帯がわかるまでは、電話をかけても失礼でない時間帯を目安に送って」。
Q:謝罪の言葉を残しておきたい場合、メールにするべき?
A:直接会って顔を見て伝えるのがベターです
こちら側の誠意がもっとも伝わるのは、対面での謝罪。直接会うのが難しい場合は、取り急ぎの状況を伝えるために、電話をかけよう。
「電話は、声のトーンによって、気持ちが伝わりやすいもの。メールを送ることもありますが、あくまでもメールは応急処置。その後で、直接に対面する機会を儲けて、気持ちを伝えましょう。情報伝達方法によって、気持ちの伝えかたの丁寧さは決まります。下の表を参考に、謝る時ほど誠意を持って対応しましょう」。
Q:最近、お姑さんがLINEを始めたのですが、子供へのプレゼントのお礼もLINEでOK?
A:まずは電話で声のお礼を
写真を一緒に送ることができるLINEやメールは便利ですが、孫の声という最強ツールを使わないのは損!
「声の情報は、文字以上に感謝の気持ちが伝わりやすいんです。読んでもらうのを待つ文字情報より、ダイレクトにつながる電話で、まずはお礼を言いましょう。メールやLINEで写真を送る場合は、電話でその旨を伝えた後で、送信するといいでしょう」
※女性セブン2015年10月22・29日号