《だんだん自立できてくると、結婚へのメリットがどれほどあるのか、べつにしなくたって生きていけるんじゃないかと思ってしまってね》
今から12年前、雑誌のインタビューで結婚についてこう語っていた桃井かおり(64才)。しかし今月17日、今年1月に入籍していたことが報じられた。
お相手は音楽プロデューサーのAさん。ふたりはお互い初恋の人同士だったという。
「桃井さんはバレリーナになるために、中学1年生の時にロンドンへ留学しているのですが、その時の同級生がAさん。お互い初恋の相手だったそうですが、桃井さんが高校を卒業して帰国したのをきっかけに関係は途絶えてしまったそうです」(桃井の知人)
その後、女優へと転身した桃井の活躍はご存じの通り。私生活でもつかこうへいさん(享年62)や原田芳雄さん(享年71)、萩原健一(65才)、伊集院静さん(65才)ら多くの男性との交際が報じられた恋多き女として知られ、過去に3度婚約を破棄したこともあった。
年齢を重ねるうちに、結婚についての願望が薄れていったという桃井。しかし、2005年にハリウッド映画『SAYURI』の出演をきっかけに生活の拠点をロサンゼルスに移した時、Aさんとの再会を果たし、結婚への思いも変わっていった。
「Aさんと再会した時、ちょうど桃井さんは失恋したばかりでした。新しい生活で不安な中、桃井さんにとって、Aさんの存在はどんどん大きくなっていったそうです」(前出・桃井の知人)
当時、Aさんには妻子がいたが、ほどなくして離婚。正式に交際をスタートさせたが、桃井はなぜ今になって結婚することを選んだのだろうか。
「シニアといわれる65才を目前に、知人からの”夫婦は老後がいいのよ”というアドバイスが、彼女の女心にすごく響いたみたいです」(前出・桃井の知人)
夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美さんも桃井のように老後を意識した結婚に賛同する。
「パートナーの病気や介護、葬儀や墓の問題など、年を経るにつれて出てくる問題に向き合うことで深まっていく愛情もあります。しかし、こうした手続きは“家族”にならなければ解決できません。お互いに子供がいる場合には、子供が理解してくれなかったり、遺産の相続に影響が出てしまうというデメリットはありますが、それでも老後を一緒に添い遂げたいと思える人が現れたのなら、籍を入れた方がいいと私は思います」
※女性セブン2015年11月5日号