スポーツ

巨人の監督 松井秀喜氏が誘いを断った理由を広岡達朗氏解説

 辞任した読売巨人軍の原辰徳監督の後任として、江川卓氏などの名前があがったものの、結局は今シーズンを現役選手として過ごした高橋由伸に白羽の矢が立った。

 実は、読売側が熱望してやまなかったのは、松井秀喜氏の巨人監督としての復帰だった。だが、松井氏は今年の3月にNYヤンキースのGM特別アドバイザーに就任。巨人に戻ってくる気配はまだない。

「なぜ松井が巨人の誘いを断わって戻ってこないのか、わかりますか」

 巨人OBの広岡達朗氏が語る。

「アメリカには指導者の勉強ができるシステムがあるからですよ。まずはそこでしっかり勉強してから帰ってくるつもりなのでしょう。彼は立派です。客寄せのため、スーパースターを監督にしようとする日本の流れには安易には乗らない」

 チーム事情に翻弄され、本意ではないままに監督候補に祭り上げられた高橋の前途には、様々な課題が待っている。広岡氏が続ける。

「はっきりいいますが、現状の彼に巨人の監督の資格はない。何億円ももらっておきながらあそこが痛い、ここが痛いとロクに練習もしないサボり魔ですからね。選手もそんな姿をよく知っている。だからまずは自分の態度を改めることから始めるべき。そして謙虚に指導者の勉強をしなさい」

 もう1人の重鎮OB、400勝投手の金田正一氏もこう語る。

「今の巨人の戦力では誰がやっても勝てんよ。チーム全体のタガが緩んでいるからね。徹底的に見直す時期なんです。川上(哲治)さん、長嶋(茂雄)、王(貞治)、そして原と、巨人はチームそのものが監督を育てていくチームだったが、今ではそんな余裕もなくなっている。大変だろうが一から出直すつもりでやらなきゃいかん」

※週刊ポスト2015年11月6日号

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン