結婚記念日のプレゼントに、夫がマイホームをくれる──世の奥様にしてみれば、こんなにうれしいことはないだろう。東京都に住む専業主夫のOさん(42才)は、食品会社に勤める夫(43才)から、まさかのマイホームのプレゼントをもらったのだが、実は…。Oさんが、その裏側を告白する。
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結婚9年目の去年の夏。ダンナがいつになく緊張した様子で、「オレはセコいものは贈らない。ズバリ、マイホームをあげる」と、こうきたの。
そりゃあ、女としてそんなうれしいことはないわよ。その日から私は節約を始めて、ダンナは住宅展示場巡りをしたり、工務店に出向いたり。
でも「私も設計に参加させて」と言うと、「サプライズだから」と言ってガンとしてきかない。なんとか台所の設計図だけ見せてくれて、「ほら広いだろ?」って。あのとき、おかしいと思うべきだったんだよね。
で、とうとう迎えた結婚10年目の日。どこかのリフォーム番組みたいに、出来上がったばかりの家へ車で連れて行かれて、サプライズ感たっぷり。
しかも想像していた家より大きくて、一瞬、「豪邸?」と飛び上がりそうになったけど、夢はそこまで。聞けば半分はダンナの両親が住む二世帯住宅+子連れで出戻ってきた義姉一家も一緒の三家族同居。
それでダンナは、「どうだ? うれしいか。台所はきみが腕をふるえるように大きくしたから」ってドヤ顔してんのよ。
本気で私が喜ぶと思っていたら、うちのダンナってどうかしているって。
※女性セブン2015年11月12日号