フジテレビの苦境に出口は見えない。視聴率低下による経費削減が取り沙汰され、社員の給与カットの噂も社内では出ている。そんな中、来春には再度大改革がなされるという話が浮上している。
対象は昼の定番、小堺一機司会の長寿番組『ごきげんよう』と、その後に放送されている『真珠夫人』、『牡丹と薔薇』などの愛憎劇が話題となった「昼ドラ」(フジテレビ系列の東海テレビ制作)である。『ごきげんよう』は来年3月で終了、昼ドラも打ち切りとなるとの報道が流れた。事実だとすれば『笑っていいとも!』終了に続く大改革となる。
「まだこちらから何も発表していませんし、何も決まっておりません」(フジテレビ広報部)
「フジテレビさんから番組改編について、まだ何も決まっていないと連絡が来た」(『ごきげんよう』のスポンサーであるライオン広報部)
「決まっていない」にもかかわらず、社内は動揺を隠しきれない。
「『ごきげんよう』の枠は半世紀に亘ってライオン一社だけの提供で放送されてきました。スポンサー側の意向でもない限りそう簡単に打ち切ることはできないはずなのですが……。後釜には、その前に放送している『バイキング』を1時間延長するとも、『グッディ!』を1時間繰り上げるともいわれているが、視聴率が低迷している番組を拡大したところで何の改善策にもならない。率直にいって、“そこまで追い込まれているのか”と驚きました。これはいよいよ末期かもしれません」(フジテレビ社員)
※週刊ポスト2015年11月13日号