今、世の中は“特許ブーム”に沸いている。それは、「大会社」VS「町工場」の間で起こる、特許を巡るバトルが繰り広げられるドラマ『下町ロケット』(TBS系)のためだけではない。
先日、ノーベル医学・生理学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智さん(80才)も、かつて開発したワクチンで持っていた特許の一部を放棄し、無償でワクチンを配ることで10億人もの人を救っていたことが大きなニュースになった。
また10月には、小学6年生の女の子が「アルミ缶とスチール缶を自動分別するゴミ箱」を発明して特許を取得したことが注目された。実は、芸能界を見ても、特許を持っている有名人は少なくない。
例えば、野口五郎(59才)。2007年に野口は、ライブなどの後すぐにスマホでその映像を視聴できるアプリ「テイクアウトライブ」を発明し、特許を出願、2011年に登録された。ライブ会場でQRコードを配り、スマホで読みとるとライブを視聴できるシステムで、2013年には正式なサービス配信が開始された。
また、料理研究家の平野レミ(68才)は、2001年に鍋の蓋で特許を出願した。あなたの家庭にもあるかもしれない、「レミパン」の蓋だ。これは取っ手部分を工夫し、調理の途中や収納時に蓋を立てられるようにした優れもの。2003年に登録されている。
1993~1996年まで放送されていた『発明将軍ダウンタウン』(日本テレビ系)の司会進行だった、ダウンタウン松本人志(52才)は2つの発明を出願した。目覚まし時計本体と停止用スイッチを別々にした目覚まし時計と、火をつけるたびに回数をカウントしてくれるライターホルダーだ。ただしいずれも審査にはいたらなかった。
同じく、出願だけだが話題になったのは、北野武(68才)と所ジョージ(60才)が共同で発明した、ゴルフクラブだ。ゴルフが趣味の2人らしい技術向上のコツが詰まったクラブで、当時、所は「1000本くらい売りたい!」と意気込んでいたのだ。
※女性セブン2015年11月26日号