「模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。しかしながら、エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪致しました」
「もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました」
盗作疑惑が取り沙汰され、東京五輪のエンブレム案が使用中止になったデザイナー、佐野研二郎氏のコメントだ。
騒動から4か月がたとうとするいま読み返すと、「オレはホントは悪くない」という本音がダダ漏れしていたのがよく分かる。
「佐野さんは騒動のあと、『ネットの奴らが騒いでいるだけだ』と彼を批判するネット民にかなり怒っている様子でした。
佐野さんがデザインを担当する大手のクライアントもみんな彼に同情的で、ロゴデザインを手がけた企業の最高幹部が『佐野さんを励ます会』を開いたほど。そうした励ましもあって、いまでは意気揚々と仕事しています」(佐野氏を知る広告業界関係者)
佐野氏の事務所を訪れると、「長い出張に行っております」(事務所)とのことで取材に応じてはもらえず。バリバリ仕事しているのは間違いないが、長い出張ということはかなり遠方の可能性が高い。
もしや、エンブレムの盗作疑惑を訴えたベルギー人に会いに行ったのではあるまいか。だとしたら、今度こそ疑いが晴れるとイイネ!
※週刊ポスト2016年1月1・8日号