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一時急騰の伊勢志摩サミット関連銘柄 開催迫れば再注目も

 株式投資などで資産1億円以上を築いた個人投資家投資家を“億り人(おくりびと)”という。彼らの成功の秘訣は、市場を独自の視点で見通し、勝てる銘柄を選別することにある。その一人、合計氏に2016年の投資戦略を聞いた。

 昨年初頭の運用額が約6500万円ほどだった兼業投資家の合計氏は、自動運転関連銘柄であるアイサンテクノロジー(ジャスダック・4667)、昨春に上場したIT企業テラスカイ(マザーズ・3915)で大きな利益をあげ、昨夏、1億円を突破。億り人の仲間入りを果たした。

 合計氏は今年の市場について、「11月には米大統領選がある。日本も夏に参院選があるので、両国政府が選挙イヤーに景気対策を打ってくる可能性は高い」と見ている。

 同氏の投資戦略は、「ニュースになる銘柄を事前に仕込んで1週間~1か月程度で売る」という方法だ。

「ニュースになるのが手堅く見込めるのが、眼科疾患に特化した米国のバイオベンチャーのアキュセラ(マザーズ・4589)です。目の難病を治す内服薬の治験結果が夏頃に発表される予定です。現在はまだ株価は横ばいなので、結果次第では、大きくはね上がる可能性がありそうです」(合計氏、以下「」内同)

 昨夏、2016年に日本で開かれるサミットの会場が三重県の伊勢志摩に決まると、関連株が急騰した。観光バスなどを運営する三重交通グループHD(東証1部・3232)は年初来高値のストップ高に。

「その後、サミット関連のニュースが一段落したことで元の株価に戻っています。しかし、5月のサミットが近づくにつれ、再び関連ニュースが溢れるのは間違いない。今から値動きをチェックして仕込んでおくつもりです。全体的に16年は強い相場ではない。だからこそ例年よりもニュースに敏感に反応した投資を心掛けます」

【プロフィール】ごうけい/東京都在住、30代。2009年に50万円で株式投資をスタート。1週間から1か月の短期間で勝負するスイング投資がメイン。10時の出社時間まで、スマホ1台でトレードする。@goukei11658

※週刊ポスト2016年1月15・22日号

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