働く人々のランチを通して、仕事へのこだわりや人生の一端を垣間見る『中井貴一のサラメシ』(NHK総合・毎週月曜22時55分ほか)が人気だ。今回、同番組のスタッフを本誌編集部のある本の街・神保町へ招いて、ランチが実現。ディレクターの大沼奈保子さん、小林瞬さんと、本誌記者が「さし飯」した。
「さし飯」は比較的社会経験の短い若手スタッフがありのまま素直に質問をする姿が共感を呼ぶ。
――一般の人のお弁当や作り方って、なかなか見る機会ってないですから興味深いですね。
大沼:台所の配置や調味料ひとつをとっても、その人の人となりが見えるんです。同じ職場の人同士ですら、なかなかお弁当の中身までじっくり見ないですよね。でも、卵焼きひとつをとってもそれぞれ色や形が違うし、梅干しを最初に食べるか最後までとっておくか、さらには、“きっと作った人はこんな人なんだろうな”とか、その人の日常が垣間見えてきて、ちょっとニヤニヤしちゃいます。
小林:お宅にお邪魔して収録する場合は、事前に下見や打ち合わせをさせていただき、収録を別の日に行うのですが、収録に伺うと、奥さんがおめかししていることも多い。胸元にハートマークがついたかわいいエプロンをしていたり、美容室に行っていたり(笑い)。この前とは違うなぁ〜って(笑い)。でも、そのまま撮影させていただきますけど。
――ハハハハハ。
大沼:私たちはいつも通りの日常を撮りたいですけどね(笑い)。お弁当を見せてもらうときも、「いつもよりはりきっちゃいました」って、手の込んだものを作ってこられることもあります。そういうときは中井(貴一)さんのナレーションで、「今日は取材だから、はりきったんですって!」と入れたりして、そのかたの緊張しちゃう様子とかよそいき具合も一緒に楽しませてもらっています。だって、家や会社にテレビが来るって普通じゃないですからね。
――ナレーターの中井貴一さんもこれまでのイメージと違ってテンション高めですよね。最高です!
大沼:1週間の始まりに見てもらうから、元気になってもらおうと明るくナレーションしてくれています。中井さんから内容について質問があり議論することもよくあります。
※女性セブン2016年1月28日号