余った年賀はがきで福を呼ぶ──。それが懸賞だ。懸賞の達人、“ガバちゃん”こと懸賞歴27年・当選金額3500万円相当の長場典子さんは、「最近の懸賞はネットで募集するケースが増えています。ですから、書く手間がかかるはがき懸賞はライバルが少なく狙い目です」と話す。早速余った年賀はがきを懸賞に送りたいところだが、その前にやるべきことが。
「郵便局の“お年玉くじ”を利用した企業の懸賞もあるので、年賀はがきを使う前に確認を」。たとえば、神戸ベイシェラトンホテル&タワーズでは、宿泊やディナーが当たる。他にも全国の温泉施設やスーパー、めがね店などでも、お年玉くじを使った懸賞を行っている場合があるので、調べてみよう。
さて、ここで余った年賀はがきを活用した懸賞はがきの書き方を、長場さんにレクチャーしてもらおう。
【縦書きでも横書きでもOK。読みやすく!】
自分の住所・氏名は、裏に書いてあれば、表は書く必要はないが、あればより親切で、好感度もアップ。「書式は縦書きでも横書きでもOKで、ルールはなし。ただし、読みやすい文字で書くのが鉄則」(長場さん、以下「」内同)。
【「年賀」の印章は消す】
通常のはがきとして配達してもらうために、表面の「年賀」の文字は必ず消す。「シールで隠すと他のはがきに付着するなどトラブルのもと。二重線か、マークなどで塗りつぶすのがベターです」。
【郵便番号は絶対に書くこと!】
「都道府県名が書いてあっても、郵便番号は必要。相手に調べる手間をかけさせない気遣いが大切です」。郵便番号がない、または間違っている場合は、引き当てられてもボツになるケースもある。
【「行」「宛」でなく「御中」と書く!】
専用応募はがきなどで、宛先が「~係」となっていたら、「御中」をつけ加えるのがマナー。「常識のないはがきは、抽選者に“どんな相手なのか”と不安を感じさせ、それだけで落とされることも」。
【住所はもれなく読みやすい文字で】
当選品を送る以上、抽選者は住所の正確さをとても気にする。「印刷文字なら読みやすい。建物名も省略しないこと。連名の場合、自分の名前に〇をつけること」。
【電話番号は携帯番号も書く】
旅行などの高額賞品は、本人と連絡が取れなければ、次の候補者にチャンスが回ってしまう。「電話に出られる日や時間帯を書き添えておくと、より好印象」。
※女性セブン2016年2月4日号