『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が話題をさらっている。根強いファンはもちろん、新たなファンも取り込みいまだ話題作となっている。そんなスター・ウォーズ(SW)の豆知識をいくつかどうぞ。
ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルをはじめ、第1作撮影時、ほとんどの出演者が無名の新人だったことはご存知だろうか。その意図を、映画ジャーナリストの立田敦子さんはこう語る。
「それはSWをおとぎ話にしたかったから。スターだとイメージもついているので、色のついていない新人にこだわったんです。逆にいうと、SWからスターが出ている」
ならず者のハン・ソロを演じたハリソン・フォードは、当時、ルーカスがSWの前に撮った映画『アメリカン・グラフィティ』(1973年)に出演していたため、SWのオーディションには声がかからなかった。
「でもそのときハリソン・フォードは大工の仕事を掛け持ちしていて、そのオーディション会場にたまたま仕事で来ていた。それで、“オーディションに出てみないか”って誘われて出てみたら、“やっぱりいいな”とハン・ソロに決まったという話なんですよ」(立田さん)
ならず者ながら反乱軍のリーダーとなるハン・ソロ人気を不動のものにしたセリフのひとつは、エピソード5(1980年)で、冷凍される前に、「I love you」とレイア姫に告白されたときの一言。
台本では「I love you,too」とあったが、スクリーンには「I know(知ってたさ)」とクールに答えるハン・ソロがとびきりかっこよく映る。作家・ゲームデザイナーでSWに詳しい柴尾英令さんは、この名セリフをこう振り返る。
「実はこれ、アドリブだったって話ですよ。ハリソン・フォードが、“ハン・ソロは愛してるなんて言わないと思う”と、現場で突然出た、奇跡的な言葉だって。だからぼくも、圧倒的にエピソード5が好きなんですけどね。SWの名言はたくさんありますが、これをいちばんに挙げるファンは本当に多い」
そして、SW全作品に出てきているセリフをご存知でしょうか? これまで、アナキン、オビ=ワン、ルーク、ハン・ソロ、レイア姫、C-3POがつぶやいてきたセリフで、「I have a bad feeling about this(なんだか嫌な予感がする)」です。もちろん最新作にもちゃんと出てきました。
※女性セブン2016年2月4日号