2013年に実施された内閣府の調査では、「祖父母が、就学前の子供の育児や家事を手助けすることは望ましい」という成人男女が約8割を占める結果になったという。そこで本誌が、12才以下の子を持つ母親200人に調査を行った。
「子育てに関するアンケート」と題し、12才以下の子供が数か月に1回以上、祖父母に会うことがある20~49才の既婚女性200人を対象、2016年1月、調査を行った(カクワーズ調査)ところ、約45%が週1回以上、祖父母に孫の育児“孫育て”をお願いしていることがわかった。
わが子に孫育てを頼まれると、子育て以上に張り切る祖父母は多いと、子育てアドバイザーの高祖常子さんは言う。
「孫が病気になった時、仕事を投げ打ってまで駆けつけたり、孫育てのために昇進を断る祖父母もいます」
しかし一方で、祖父母に対し、「ありがたいが、迷惑に感じたことがある」という子育て世代が75%もいることがアンケートで判明した。
「専業主婦が一般的だった祖父母世代と今の親世代では、生活スタイルも価値観も異なります。同様に、子育て方法も違ってきました。祖父母は、自分の子育て経験を基に孫育てをするのではなく、今のママたちの意見に合わせた方が賢明なのです」(高祖さん)
※女性セブン2016年2月11日号