『めざましテレビ』をはじめフジテレビの数々の看板番組に出演し、「局の顔」となってきたカトパンこと加藤綾子アナ(30)が、本誌が昨年末に予言した通り、4月末でのフジテレビ退社を発表した。
退社に伴う番組人事についてフジテレビ広報部は「お答えできない」というが、影響は甚大だろう。この決断の陰には亀山千広・社長とのすれ違いもあったとみられている。
「昨年の7月、亀山社長が会見で『(加藤アナが)来年の春に辞めることはない』と断言したことに困惑していたようです。発言が先走りだったことが証明され、亀山社長も立場がないでしょう」(フジテレビ関係者)
衝撃はアナウンス部の後輩にも広がった。
「カトパンが可愛がっていた後輩の三田友梨佳アナ(28)は、昼の情報番組で『動揺して、号泣した』と吐露したほど」(同前)
だが、それ以上に心穏やかでないのはカトパンを“迎え入れる”側だろう。各局をまたいで出演するフリーアナにとってカトパン退社はまさに“黒船襲来”だ。芸能評論家の三杉武氏がいう。
「どの局も経費削減が厳しく、ギャラの高いフリーアナの起用が減っている。少ないパイの熾烈な奪い合いで、そこに圧倒的な知名度を誇る加藤アナが参入してくれば、消えていく人も出てくるでしょう」
関係者が「一番影響を受けそう」とみるのが、田中みな実(29)だ。『有吉ジャポン』(TBS系)などのレギュラーを抱えるが、すでに陰りが見え始めている。
「恋愛や“実は胸が大きい”といったネタを切り売りしている状態。積極的に共演者やプロデューサーとの飲み会に参加する姿勢は好評なので、それが“生命線”かも」(番組制作スタッフ)
実は田中の所属事務所もカトパン争奪戦に名乗りを上げていたようで、「そのことも田中の焦りに拍車をかけている」(芸能事務所関係者)といわれる。
※週刊ポスト2016年2月12日号