ベッキーから桂文枝師匠まで、今年の芸能界はまさに不倫スキャンダルの嵐だが、芸能人にとって不倫は、発覚した「その後」こそが大事だ。テレビの情報番組記者A氏(30代)、スポーツ紙デスクB氏(40代)、週刊誌ベテラン女性記者C氏(50代)の3名を集め、「不倫カップルのその後」をテーマに緊急座談会を実施した。
A:いまとなっては「この2人も元は不倫だったの」と驚かれる夫婦もいます。
C:1982年に不倫が発覚したとき、あっさり認めたのがコピーライターの糸井重里(67)と女優の樋口可南子(57)だった。樋口は「糸井さんは私の大事な人」と報道陣を前に堂々と発言し、糸井も「女房も理解しています」と言っていました。「えっ、2人とも不倫を認めちゃうの」って取材していた当時は驚きましたね。その後11年間の交際を経て1993年に2人は結婚しました。
A:ソフトバンクのCMのお母さんが略奪婚なんて若い世代には想像つきません。
C:俳優の沢田研二(67)と女優の田中裕子(60)も不倫婚だったわ。ザ・ピーナッツの伊藤エミ(享年71)と結婚していた沢田は田中への思いがつのり、1986年に離婚届を置いて家を出て、田中が映画『二十四の瞳』のロケをしていた小豆島を訪れました。その後、沢田の離婚が成立し、2人は1989年に出雲大社で挙式を行なった。
B:ああ、覚えていますよ。一般人に交じった地味目の挙式が話題になりました。現在もラブラブで夫婦仲はいいようです。
A:近年でもミスチルの桜井和寿(45)やGLAYのTERU(44)みたいに無名時代から支えた糟糠の妻と離婚して、タレントと再婚するケースはよくあります。そう考えるとベッキー(32)とゲス(川谷絵音・27)は発覚するタイミングが悪すぎたのかも。途中で周囲にバレちゃったのが痛いところです。「センテンススプリング」には恨み骨髄でしょうね。
B:いまやこれらの結婚が不倫から始まったのを知らない若い芸能記者も多いね。
C:不倫は一時的に叩かれるけど、じっと辛抱して真っ当に生きれば、やがて認められる日が来るのかも。ベッキーも矢口真里(33)みたいに開き直って交際を続けてみてはいかがでしょう。
B:桂文枝(72)の不倫を武田鉄矢が称したように、不倫は一点の曇りもない「立派な間違った恋」だからこそ、発覚した後の振る舞いで人生が幸せにも不幸せにもなる。芸能人の不倫に学ぶ点は多いよ。
A:仰るとおりです。芸能人の皆さん、今後も不倫ニュースを待っています!
※週刊ポスト2016年3月18日号