スマホやパソコンで文章を打つ機会が増えたが、意外と知らないのが「記号」の名前だ。しばしば見かける記号の名前とその由来を紹介しよう。
【ブラケット[ ]】(大括弧)(箱バーレン)
注記や補足の括弧を使い分けたいときに( )や< >と区別して使われる。数学では中括弧よりさらに大きいまとまりを示す。なお、形は似ているが異なる記号の〔 〕はその形から亀甲パーレンという。
【アンパサンド『&』】(アンドサイン)(ショートアンド)
(ampersand)という言葉自体が「&記号はandを意味する(& per se and)」という意味になっている。英語の「and」に相当するラテン語の「et」がくっついてできたものといわれる。
【くの字点 『く』】(大返し)(二倍返り)
縦書きで「まちまち」など2文字以上の単語を繰り返すときに使う。漢字の繰り返しにも使うことができる。「さまざま」のように濁音が入る場合には「ぐの字点」と呼ばれる。
【井桁『#』】【シャープ『♯』】
「井桁」は番号記号で英語の「number」と同じ意味。一方の「シャープ」は音楽記号。表記はシャープの横線が右肩上がり。電話の自動音声で「最後にシャープを押してください」という案内があるが、電話機にあるのは厳密にいうと井桁である。
※週刊ポスト2016年3月18日号