覚せい剤取締法違反の罪に問われ、初公判(5月17日)で懲役2年6月を求刑された清原和博被告(48)。地元やかつてのスポンサーを中心に支援の輪も広がっているようだが、清原被告に届くのは温かい声ばかりではない。
逮捕後、清原被告の薬物使用を暴露し続ける元チームメイトの野村貴仁氏(47)も、ここに来て新たな動きを見せ始めている。清原被告は公判で覚せい剤の使用時期を引退後と供述した。しかし野村氏は現役中の使用を暴露しており、両者の言い分は食い違う。
初公判当日、高知県にある野村氏の自宅前に集まったマスコミから、この相違点を問われると一瞬「えっ?」と戸惑いを見せた後、「オレに何を言わせたいんや!」とまくし立てた。そして、近く本を出版予定だと語り始めたという。
「当然、清原とのクスリのやりとりなどを含めた暴露本の類と考えられています。野村本人はまだネタはあると言っていて、第2弾、第3弾もイケる、と考えているようです」(野村氏の知人)
これ以上、何を暴露するというのだろうか。野村氏に話を聞いた。
「オレが出すのは暴露本やない! オレの自叙伝や! アイツ(清原被告)のことなんか書いてもしょうがないやろ。ま、アイツのネタはナンボでもあるけどな。現役時代のオレは西武キラーやった。アイツはバットにかすりもせんかったからな。今戦ったら? 三振の山や!」
情状証人の元プロ野球選手で清原被告と親交のある佐々木主浩氏(48)は「野球に携わる清原を見たい」と語った。清原被告本人も野球界への復帰を夢見ているというが、浮上している再起プランはどれも野球とは縁遠く、野球界復帰への道は険しい。
果たして清原被告は、どういった形で再起するのだろうか。
※週刊ポスト2016年6月3日号