連日の熱戦の末、見事、リオ五輪の出場権を獲得したバレーボール女子日本代表。世界最終予選で気を吐いていたのがチーム最年少の古賀紗理那(20)だ。
「古賀にとって今回が初めての五輪予選ということもあり、初戦のペルー戦は動きが硬くスパイクとブロックが各1点と動きもイマイチでした。しかし第2戦のカザフスタン戦ではチーム2位の9得点を挙げる活躍を見せ、勝利の立役者となりました。自身の活躍が地元である熊本の被災者へのエールになればという強い思いもあったはずです」(スポーツ紙記者)
古賀は佐賀県出身だが、5歳の時に熊本へ引っ越している。熊本の小学校で本格的にバレーに打ち込み頭角を現わすと、熊本信愛女学院高2年の時に全日本女子代表に初選出されるなど早くから注目されてきた。
古賀はスパイクなどの攻撃面だけでなく、レシーブなど守備の面でも長けている。そのプレースタイルが全日本キャプテンの木村沙織(29)に似ていることもあり、早くから「ポスト木村沙織」との呼び声が高い。昨年8月のワールドグランプリではレギュラーの座を射止め、サーブ、レシーブ、得点の面でエースの木村を上回る活躍を見せた。
「故障に泣かされた時期もあったが、順調にいけば全日本を背負って立つ中心的存在になることは間違いない」(前出・記者)
その愛くるしいルックスからも人気急上昇中の古賀だが、「まだまだ足りないものがある」と指摘するのは、大の女子バレー好きとして知られている漫画家の杉作J太郎氏だ。木村と古賀を比較してこう話す。
「推定Eカップという豊かなバストの木村に比べると、古賀はまだまだ見劣りがする。19歳と若い(※注)ので顔立ちもまだ幼く、“伸びしろ”はある。今後に期待しましょう」
【※注:杉作氏への取材当日、古賀は19歳。誕生日は5月21日】
4年後の東京五輪では、技術も肉体も「成熟した」古賀の姿が見られるか──。
※週刊ポスト2016年6月3日号