1946年4月22日、福岡の地方紙『夕刊フクニチ』で連載が始まった長谷川町子さん(享年72)の『サザエさん』。今年は生誕70年ということで、長谷川さんの発掘イラストなどを集めた『長谷川町子の漫畫大會~町子・戦中の仕事~』(小学館)の出版など、記念イベントが続々と開かれている。
そんな『サザエさん』のお父さんといえば波平。その波平には、福岡県に住む一卵性双生児の海平がいることは有名だ。
長谷川町子美術館学芸員の相澤弘子さんによると、「妻のフネさんでさえ間違えてしまうほどそっくりです」とのこと。サザエが丁寧に来客である海平に挨拶をしていたら、フネさんが「いやだ!! ふざけないでくださいよ!」と笑いながら海平をポンと叩くシーンも原作には登場した。(朝日新聞朝刊1958年8月19日)
髪が1本の波平と比べて、海平は2本。そしてメガネをかけていない、という違いがある。
※女性セブン2016年6月9・16日号