7年ぶりの主演となる映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(6月25日公開)では地獄専属ロックバンド『地獄図(ヘルズ)』のボーカル&ギターをかき鳴らす赤鬼に扮する長瀬智也(37才)。
90分もかかる特殊メイクで、全身真っ赤になった鬼は超ハイテンションでロックなキャラ。少しだけバカっぽいけれど、ギターを弾いて歌うと真面目にカッコよく、長瀬自身を思わせる。TOKIOのボーカルとして活躍する長瀬は映画ではヘビーメタルに挑戦。普段歌うことのない音楽は、とても新鮮だったという。
「レコーディングの段階では鬼の格好もしていないし、どういう地獄のセットの中で歌うかわからなかったので、シーンを思い描きながら音楽とリンクさせていたんですが、出来上がってみたらイメージしていた世界観と一緒だったので、通じ合えたと思って嬉しかったですね。西海岸のLAメタルな感じにしたくて、80’sメタルなハイトーンボイスで歌いました」
この映画は“地獄”が舞台となっている。
「誰かに教わったわけではないけれど、天国は良いところで、地獄ではエンマ様に舌を抜かれるなんていわれていたこともあって、小さい頃から地獄へは行きたくない!って思っていました。でも今回の地獄なら行ってもいいかな? いや地獄に行きたいって(笑い)。考えてみたら、小学校の時に乗っていたスケボーの裏のグラフィックが炎やドクロだったり、角とか牙とか大好きだった。自分が生きていくうえでカッコいいと思うバンドや洋服やバイクは地獄に通じてることに気づいたの」
そしてどうしたら地獄に行けるか調べてみたとか。「たいていの人間は地獄に行くらしいです!」とキッパリ。そこで最近の地獄行きエピソードを聞いてみると、
「トイレットペーパーがきれたのに、芯を捨てずにそのままトイレから出ちゃったこと。そんな事でも地獄行きですよ! 蚊を殺しても、人が乗ろうとしたエレベーターで間違えて閉ボタンを押しても地獄行き!」
何気ない日常の中で地獄行きとなるような行為は多々あるが、逆に天国行きも意識しているという。
「洗面台が汚れたら拭くとか、汚さないように使うとか(笑い)。バイクや車が故障してる人を見かけたら自分にできることはやる。あと、住んでいるマンションの副理事長に立候補しました。芸能人だからやらないっていうのは許されないから、率先して。3月で任期は終了したんですが、理事長を盛り上げるための最高の副理事長だったと自負してます!(笑い)天国に行くか地獄に行くかは別として、やらなくていいことは極力やりたくないけれど、やるからにはなんでも楽しみたいんです。0か100しかないんです。人生振り切らなきゃ」
天国だろうが地獄だろうが長瀬のハートの熱さは変わることはないだろう。
※女性セブン2016年7月7日号