ライフ

歯のブリッジ治療には「歯を失う負の連鎖」もある

「歯を失う負の連鎖」とは?(歯科医の大神京子氏)

 虫歯や歯周病が原因で歯を失った時、患者の第一選択肢となるのが「ブリッジ」だ。最大の理由は、保険適用なので奥歯であれば1万円以下(3割負担)と負担が少ない点だ。

 ただし、ブリッジには、「歯を失う負の連鎖」がある。歯科医の大神京子院長(ウエストデンタルクリニック、東京・新宿)がその理由を説明してくれた。

「ブリッジを被せるためには、抜いた歯の両隣の歯を大きく削ります。それは、確実に歯の寿命を縮めてしまうものです。

 保険適用のブリッジは、金銀パラジウム(銀歯)を使用しますので、最初は歯にぴったりでも、経年劣化で隙間が開いて、そこに虫歯ができるケースがあります。糸楊枝やデンタルフロスを通すこともできず、きちんと掃除するのが難しいので、虫歯の原因となりやすいのです」

 治療中、自分の歯がどの程度まで削られているか、患者が見る機会はまずない。ブリッジを架ける両側の歯は、患者の想像以上に細く削られていることがあるのだ。

 ブリッジで健康な歯を削ることを避け、「部分入れ歯」を選ぶ人もいる。都内に住む40代の会社員は昨年末、過去に虫歯治療で入れていた歯の詰め物が取れたために抜歯し、その後の選択肢を「ブリッジか入れ歯か」と示された。

「ブリッジは両側の歯を削るので治療に日数がかかると聞き、その日に型取りをすれば翌週には受け取れる部分入れ歯を選びました。すぐに外せるので楽といえば楽ですが、口の中の異物感が慣れないし、食事中に食べかすが挟まるのが嫌な感じがする」

 保険適用の部分入れ歯は、毎日取り外して洗浄、除菌する手間がかかる。また、両隣の歯に引っ掛ける金属製のバネが口中で目立ち、“老いた”というイメージが強い。

 しかも、この部分入れ歯も虫歯の原因となっている可能性があった。

「保険適用の部分入れ歯は、必ず金属のバネが付いているんです。ここに付いた食べ物のカスが、虫歯の原因を作ってしまうと考えられます」(大神院長)

●レポート/岩澤倫彦(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2016年7月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

岡田結実
《女優・岡田結実(24)結婚発表》結婚相手は高身長の一般男性 変装なしの“ペアルックデート”で見せていた笑顔
NEWSポストセブン
ウッチャンナンチャンがMCを務める番組『チャンハウス』
【スクープ】フジテレビがウンナン&出川MCのバラエティー番組で小学生発言を“ねつ造演出”疑惑 フジは「発言意図を誤解して編集」と説明、謝罪 
女性セブン
同区在住で農業を営む古橋昭彦容疑者は現行犯逮捕された
《浜松高齢ドライバー事故》「昭坊はエースピッチャーで自治会長をやっていた」小学生の列に突っ込んだ古橋昭彦容疑者(78)の人柄【小学2年生の女児が死亡】
NEWSポストセブン
くら寿司
《ピンク色の破れたゴムを…》「くら寿司」が迷惑行為に声明「厳正な対応を行う予定」実行者は謝罪連絡入れるも…吐露していた“後悔の言葉”
NEWSポストセブン
中学時代の江口容疑者と、現場となった自宅
「ガチ恋だったのかな」女子高生死体遺棄の江口真先容疑者(21) 知人が語る“陰キャだった少年時代”「昔からゲーマー。国民的アニメのカードゲームにハマってた」【愛知・一宮市】
NEWSポストセブン
巨人戦で審判の判定に抗議する中日・星野仙一監督(1999年、時事通信フォト)
“ジャンパイア”疑惑で考えるマスの傲慢 「球界の盟主・巨人」をどこまで特別扱いするかは「人類社会に共通する普遍的テーマ」である【中日ドラゴンズに学ぶ人生の教訓】
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認め全店閉店へ(左・時事通信フォト、右・HPより 写真は当該の店舗ではありません)
【こんなに汚かったのか…】全店閉店中の「すき家」現役クルーが証言「ネズミ混入で売上4割減」 各店舗に“緊急告知”した内容
NEWSポストセブン
動物言語学者・鈴木俊貴氏(左)と小説家の川上弘美氏が動物言語について語り合う
【対談】『僕には鳥の言葉がわかる』著者・鈴木俊貴氏と自らの小説に“鳥の言葉”を登場させた川上弘美氏が語り合う「動物言語が切り拓く未来の可能性」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走“一管理職の職責を超える”心労も
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン