18年ぶりに「トレンディドラマの女王」が連ドラ主演の座に帰ってくる。鈴木保奈美(49)が8月13日スタートのドラマ『ノンママ白書』(フジテレビ系)で、50歳目前のバツイチで子供がいない(ノンママ)キャリアウーマンを演じるという。
このドラマにはもう一人の注目キャストが出演する。鈴木と同じ時代にアイドルとして人気を博した菊池桃子(48)が、鈴木のノンママ仲間で婚期を逃した同期を演じるのだ。
菊池といえば、戸板女子短期大学の客員教授として労働政策を講義し、政府の「一億総活躍国民会議」メンバーにも起用されるなど、安倍政権が推進する「女性活用」の象徴ともいえる存在。それだけに、さっそくネット上では「鈴木も菊池も実際は結婚して(菊池は2012年に離婚)子供もいて、むしろ『ママ売り』のタレントなのに白々しい」と、批判の声が上がっている。
辛口テレビ批評で知られるコラムニスト・今井舞氏の期待度も低い。
「話題性重視の起用意図が透けて見えます。バリキャリが仕事に奮闘する単純なストーリーが想像できてしまう。決して演技派とは言えない二人が果たしてどこまで演技で魅せることができるのか……」
「オトナの土ドラ」と銘打った土曜23時40分~という放送枠も正念場を迎えている。
「今年3月末で昼ドラが打ち切りになった代わりに、4月から同じ東海テレビ制作で新たに編成された枠ですが、すでに放送された前2作は視聴率が3~4%台と目標に達していない。かつての昼ドラのようなドロドロの恋愛ドラマで統一しているわけではなく、視聴者に認知されていないのが敗因です」(フジテレビ局員)
アラフィフ大物女優の共演作で大コケは許されない。フジテレビの「女優活用」の成否やいかに。
※週刊ポスト2016年7月15日号