格安SIM第1次ブームと第2次ブームで利用者に変化
一般的なスマホは月額7000円前後かかるといわれるが、それが半額以下になったら家計は大助かり。それをかなえる選択肢が格安SIMや格安スマホだ。安価な端末に二次回線業者(MVNO)が運用する格安SIMカードを組み合わせる手法は以前からあったが、両者の組み合わせが難しく、当初は限られた人だけの世界だった。
ITジャーナリストの三上洋さんによると、その後、『イオン』の格安スマホで端末(スマホ本体)とSIMカードのセット売りが定着、2014年に格安の波が到来したという。
「そして200社ものMVNOが競合する今年は、あのLINEもMVNOによる通信事業へ参入を発表。さらに進化した第2次ブームが押し寄せています」(三上さん・以下「」内同)
なぜ、格安SIMカード入りの格安スマホは低料金なのかは、つながりにくい時間があったり、内蔵メモリの容量が少ないといった特徴があるためだ。格安SIMのスマホは、通話が集中する昼休み頃つながりにくいことも。また、内蔵メモリ容量が少ない機種も多いため、情報処理速度が遅く、ネットの接続に時間がかかったり、動画がスムーズに見られないという場合も。内蔵メモリ2GB・ストレージ32GB以上のスペックを選びたい。
こうした業界のしくみと事情を把握した“ワケ知り”のうえで購入すれば、使い方を工夫できそうだ。
「第1次ブームは安さを求める中高年中心でしたが、第2次ブームでは10GBもの容量を使うスマホのヘビーユーザーに人気なのが特徴です。音声通話が1回5分まではかけ放題のオプションも登場し、使い勝手のいい選択肢がどんどん増えています」
三上さんによると、「快適に使うには内蔵メモリ2GB、ストレージ32GB以上のスペックは絶対必要」で、おすすめは以下の3つだという。
『IIJmio』:スピードの安定性で評価が高い。1か月10GBなどデータ利用量が多い人向き。
『イオンモバイル』:サポートに強みが。全国の『イオン』でトラブル対応。修理時は代替機も出してくれる。
『楽天モバイル』:5分以下の通話ならかけ放題のプランが。友人との電話程度なら充分。楽天ポイント等特典も。
家族のスマホ料金が高止まりして困っているなら、検討してみる価値は充分ありそうだ。
※女性セブン2016年9月1日号