芸能

がん治療の渡瀬恒彦、苦渋の十津川警部降板 後任は内藤剛志

渡瀬恒彦の十津川警部降板で後任は内藤剛志

 伊豆半島の南部東側、白い砂浜と背後に迫る山に囲まれた下田の街。そこで、人気の2時間ドラマ『西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ』(TBS系)の最新作「伊豆・下田殺人ルート」(仮題)の撮影が進んでいる。

「十津川警部」といえば、渡瀬恒彦(72才)だ。1992年からおよそ四半世紀にわたって、これまで計54作品で演じ続けてきた。部下の「亀井警部補」役の伊東四朗(79才)との名コンビで、次回作もお茶の間に登場し、トラベルミステリーを解決していくはずだった。ところが、下田のロケに、渡瀬の姿はない。

《撮影現場が僕に力をくれます。ご心配おかけしましたが、「9係」、その後予定しているドラマにもご期待ください》

 連続ドラマ『警視庁捜査一課9係シーズン11』(テレビ朝日系、2016年4~6月)に出演中だった渡瀬は、女性セブン(6月9・16日号)に胆のうがんの闘病を、そう告白した。

「渡瀬さんは昨年の夏から秋にかけて体調不良を訴えて、都内の総合病院に入院しました。そのとき、胆のうに悪性の腫瘍が見つかったんです。主演ドラマが多く、もう何年も長期休暇を取っていなかった渡瀬さんは半年ほど仕事を入れず、抗がん剤の投与と放射線治療を受けたそうです」(芸能関係者)

 胆のうとは、肝臓の下にあり、肝臓でつくった消化液を溜める袋のような臓器だ。胆のうがんは自覚症状が出にくいので早期発見が難しく、見つかった時には多部位に転移していて手術ができない場合も多い。

「腫瘍が発見されてから渡瀬さんはあれほど大好きだったお酒を一切断って、栄養を考えて食事をするようになりました。服も着込んで、体を冷やさないようにする工夫もされているようです」(渡瀬の知人)

 渡瀬は復帰後の昨年12月、ドラマ『おみやさんSP』(今年2月放送)の撮影に臨んだ。その後は前出の『9係』にも出演し、見事に高視聴率をマーク。だが、がんを克服したわけではなく、撮影の合間をぬっての病院通いと投薬による治療を続けてきた。テレビ局関係者が言う。

「実は、最近もあまり体調がよくないそうなんです。まだ正式に発表はされていないですが、ライフワークのように演じ続けてきた十津川警部シリーズを降板したのは驚きでした。十津川警部シリーズの前作の放送は昨年4月。シリーズ開始から今までは必ず1年に1~3回のペースで放送してきましたが、今回はすでに1年以上空いています。

 何があったのかと思っていたのですが、渡瀬さんの体調不良と治療もあって、撮影スケジュールが合わなかったことが原因だったそうです。すでに『新・十津川警部』として次回作の撮影が進んでいるそうです。渡瀬さんから主役を受け継いだのは内藤剛志さん(61才)です」

 8月17日、『おみやさんSP2』が10月に放送されることが発表された。すでにクランクアップしているというが、撮影中にはこんなことがあった。

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン