6月に急逝した鳩山邦夫・元総務相は2012年のテレビ番組で「(祖父の)鳩山一郎(元首相)はフリーメイソン」「鳩山内閣の半分はフリーメイソンだった」と発言している。邦夫氏の長男で、元東京都議の太郎氏も自らフリーメイソンと明かした。太郎氏の曾祖父・一郎氏は、オーストリアの外交官リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの著書『自由と人生』に感銘を受けてフリーメイソンに入会、カレルギー氏が記した「fraternity」を「友愛」と訳したとされる。鳩山一族とメイソンの関係を太郎氏が語る。
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父はかつて『たかじんNOマネー』(テレビ大阪)で「鳩山一郎はもろにフリーメイソン」「鳩山一郎内閣の半数はフリーメイソンだった」と発言しましたが、家庭でメイソンについて話すことはほとんどなかった。
色紙に好んで「友愛」と書いた父はメイソンに興味があったはずですが、入会しなかった。そもそもメイソンは勧誘を禁じており、近親者にメンバーがいるから入会するとは限りません。が、父は政界引退後、時間に余裕ができたら入会していたかもしれませんね。
ちなみに伯父の由紀夫氏とは昔から交流が少なく、別荘が隣なので顔を合わせたら「お元気ですか」と挨拶する程度ですが、彼もメイソンではないはずです。私自身は幼い頃から「フリーメイソン」という言葉になじみがありました。
2005年の2度目の東京都議会選挙で落選した後、仲間づくりがしたくなり、メイソンのホームページに書いてあった電話番号に連絡して、説明を聞いて入会を申し込みました。入会時、政治思想は聞かれなかったけど、宗教を問わず信仰心があるかどうかは再三問われました。
私は元々、友人の多いタイプではないし、2003年に東京都議会に当選した時も無所属で仲間がいなかった。そんな私を父も心配していたようで、入会が決まったときは「良かったね」と喜んでくれました。
※SAPIO2016年10月号