「鉄分の王様」と呼ばれる健康食品の代表格、ひじきに異変が起きた。文部科学省は昨年末、「日本食品標準成分表」を5年ぶりに改訂したのだが、ひじきに含まれる鉄分が、改訂前のなんと9分の1以下にまで減ってしまったのだ。
理由は、ひじきを煮るために使われる釜が鉄製からステンレス製に代わったことによるという。
同じく、切り干し大根に含まれる鉄分も、改訂前の3分の1に。こちらも以前は鉄製の包丁で加工していたが、ステンレス製の包丁に代わったためだという。食材そのものではなく、調理器具の問題だったとは驚きだ。
※週刊ポスト2016年11月11日号