一昔前なら、寿退社した女子アナは“内助の功”に徹し、再び表舞台に出てくる人は少なかった。松坂大輔の妻・柴田倫世などがその代表格か。しかし近年、結婚後もテレビに出まくる女子アナが増えている。どうやら背景にはそれぞれ複雑な事情があるようだ。
2006年にフジテレビ・和田圭編集委員と離婚した有賀さつき(51)はクイズ番組の“高学歴キャラ”で奮闘中だ。
「復帰当初は拘束時間の短い通販番組などに絞っていたけど、一人娘が乗馬を始めてから、収録時間の長いバラエティ番組にも進出しました。娘の望む“習いごと”は思い切りやらせたいという親心のようです」(有賀の知人)
1980年代に“ひょうきんアナ”として一世を風靡した寺田理恵子(55)は、NEC元会長の長男と結婚したが2012年に死別した。
「相当な遺産があったようですが、娘の歌手デビューを巡るトラブルが起こるなど、私生活ではゴタゴタが続きました。2014年、懇意にする生島ヒロシ(65)に背中を押され、彼のラジオ番組のアシスタントとして、14年ぶりに現場復帰を果たした」(フジ関係者)
画面にはあまり姿を見せず、“意外なかたち”で復帰しているのが近藤サト(48)。故・坂東三津五郎と離婚後、2003年にイルミネーションプロデューサーと再婚し、翌年には男児を出産した。
「画面には映っていませんが、“天の声”としてテレビ復帰している。落ち着いた声と高いアナウンス力を武器に『ビートたけしのTVタックル』(テレ朝系)、『有吉反省会』(日テレ系)など、数多くの人気番組でナレーションを務めています。
母校の日大芸術学部で特任教授として教壇に立ち、収入はフジ時代と遜色ないでしょう。再婚当初はセレブ婚と騒がれましたが、旦那さんの事業に昔ほどの勢いがないため、家計を助けるために彼女は働いているようです」(近藤の知人)
※週刊ポスト2016年11月11日号