「あっ、女性セブンだ! 女性セブンがなかったら、今のおれはいないからね!」。撮影中、テーブルの上に広げてあった本誌に目を留め、声を上げたTOKIOの松岡昌宏(39才)。
どういうことなのか──ジャニーズ事務所に入りたかった松岡少年だったが、当時事務所の電話番号がわからず、母親がよく読んでいたという『女性セブン』に書いてある編集部の番号に自ら電話をして、ジャニーズ事務所の番号をきいたのだとか。
「小5の時ね。『女性セブンに光GENJIが出ていたんですけど…』って言って電話番号を教えてもらったんです。すぐにその番号にかけて、履歴書を送りました。
そんな縁がある女性セブンでは、20代の頃にTOKIOで対談の連載をさせてもらって、写真もよく撮ってもらったんですよ。だから多くの媒体が集まる会見でも、“あっ、女性セブンのカメラマンさんだ!”って、いつもすぐにわかる。
今でも、行った先にあったら必ず読みますよ。“どれどれ、今週は誰が撮られたのかな?”なんてね(笑い)。あ、この間違い探しのページも昔からありますよね。ガキの頃は“何分以内にできなかったらダメ”なんて自分で願掛けして、よくやってた!」
そんな松岡が現在主演を務めるのは、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)。“特A級”のスーパー家政婦ならぬ家政“夫”を演じ、ほぼ全編ワケありの女装姿で登場。「メンバーの長瀬(智也)に“最近ミタゾノがきれいにみえてきた”といわれた」ほど、板についている。
家政婦ものらしく、劇中では掃除のプロ技や、料理レシピなどを披露。世の女性に「とっても役立つ!」と好評だが、ミタゾノ扮する松岡の“怪演”も見逃せない。ある時はスカートを持ち上げて全力疾走したり、梁にカエルのように飛び移ったりと、ちょっと異質なアクションのオンパレード。しかもその間のミタゾノの瞳孔は、ぱっかりと開いたまま。ゾクッとしつつも、クスッとしてしまう。
「ミタゾノはドラマなので、思い切り遊びを入れています。2話の全力疾走は、袴を持ち上げて走る武士の走り。そんなのを家政婦がやっていたら、おかしいでしょう? 現場をみて構想が浮かんだら、自分が“プッ”と笑えるものを実践します。家政婦シリーズの新ジャンルとして、楽しんでほしいですね」
ちなみに2日放送の第7話の隠れた見所は、黒猫の「さんまちゃん」。見事1発でOKテイクを出し、そのプロ根性に「『さんまちゃん様』と呼んで、干物をあげました」(松岡)と現場が沸いたのだとか。最終回に向けて徐々に明かされる、ミタゾノの謎と併せて要チェックだ。
※女性セブン2016年12月15日号