国内

まるで見世物小屋のASKA逮捕 テレビ局は常軌を逸していた

過熱取材の是非(写真:アフロ)

 覚醒剤取締法違反の容疑で歌手のASKA容疑者が二度目の逮捕をされた。そのテレビ局の報道姿勢をコラムニストのオバタカズユキ氏が批判する。

 * * *
 先月28日の日本のマスコミ(≒テレビ)は、完全に常軌を逸していたということを、あらためてココに記しておきたいと思う。

 午後2時30分頃、まず初めにNHKと共同通信が「ASKA被告逮捕へ。覚醒剤使用容疑」といった速報を流した。すると、ワイドショーを放送中の民放各社が待っていましたとばかりに、次々とニュース速報に切り替え、テレビの世界がASKA祭り状態となった。

 と、ここまでは、大物芸能人が何かしでかした時に、まあ、よくあるパターンだ。だが、あの日、異常だったのは「逮捕へ」と報じられてから、実際に捜査員がASKA宅に入った午後8時過ぎまで、なんと6時間も同容疑者が「泳がされていた」ことである。

 その間、首を思い切り傾げたくなることがいくつも起きた。午後のワイドショー放送中に、ASKA本人が個人ブログを更新。タイトルを「ミヤネ屋さんへ。」とし、こんな投稿をした。

<「人が、信じられなくなってる。」なんて、電話はしてませんよ。Appleのアカウントを、週に2回も乗っ取られ、インターネット、メールも一切出来なくなってしまいました。相手も特定出来ていたので、直ぐに警察に電話もしました。「サイバーを紹介して下さい」と。それだけです。幻聴、幻覚など、まったくありません。ASKA>

 自分が正常であると訴えつつ、妄想出まくりの印象の強い文章だったが、ASKAがそこでしたかったことは「情報ライブ ミヤネ屋」の放送内容に対する異議申し立てである。

 ブログ更新を知った「ミヤネ屋」はチャンス到来とばかりに、その内容を全国の視聴者に紹介した。そして、番組放送終了直後にASKAとの電話接続に成功、宮根誠司とのやりとりを収録した。

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン