日本テレビの看板長寿番組『笑点』はますます絶好調。放送開始50周年の昨年は司会交代に新メンバーの加入、ラブホ不倫騒動など、様々な話題をさらった。
さて、2017年の『笑点』。今年はどんな笑いを届けてくれるのか。だが、景気づけとなるはずだった元日放送から、すでに暗雲が……。
この日はおめでたい新年放送ということもあって、女優・綾瀬はるか(31)が番組に華を添えた。だが、美女の登場に、百戦錬磨の師匠たちが浮き足立った。日テレ関係者が話す。
「もう、メンバーのみなさんは綾瀬さんを目の前にただのスケベジジイになっていましたよ(笑い)。木久扇師匠や小遊三師匠は口臭を気にして一生懸命歯を磨いていたし、たい平師匠や昇太師匠もマウスウォッシュで何度もガラガラとやっていた。
これまでいろんなゲストの方が出演されましたが、こんなことは初めてでしたね。特に木久扇師匠は『綾瀬さんとどんなやりとりができるのか、楽しみだなぁ』と、鼻の下を伸ばしっぱなしでした。
そんな師匠たちの気の緩みが出てしまっていたのか、放送終了後には視聴者から『綾瀬さんの前では“ただのおじいちゃん”になっていて、ガッカリしました』というお叱りの電話を多数いただきました」
その影響か、1月8日の回では通常20%近い視聴率が15.6%まで急落。三平が入って若返ったとはいえ、笑点メンバーの“高齢化”は深刻な問題かも……。
笑点OBの桂才賀(66)が嘆く。
「最近の『笑点』が物足りないと感じる視聴者は少なくないかもしれませんね。私なんか顔がキツイから“ムショ帰り”キャラでウケていた。なかには『なんで前科者なんかをテレビに出すんだ』ってクレームをつける視聴者もいたくらいで(笑い)。
昔は、キャラは派手だったし、回答にももっとキレがあった。それがなくなったのは、時代の流れなのかねぇ。
たしかに物足りない面もあるけど、それでも『笑点』は50年以上続く長寿番組で、きっとこれからも続く。そのうち、それぞれのキャラがもっと立ってきて、馴染んでくるんじゃないの?
そうなると、昇太はいつまでも結婚できなくて可哀相だけど(笑い)」
※週刊ポスト2017年1月27日号