2016年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で初の決勝進出を果たしたお笑いコンビ「相席スタート」。ボケ担当の山崎ケイ(34)は、“ちょうどいいブス”というポジションを確立し、現在ブレイク中の女性芸人だ。
山崎自身が語るように、決して美人というわけではないが、だからといってブスでもなく、ちょっと男性にモテそうな雰囲気が彼女の魅力のひとつ。そんな山崎に勇気づけられているという女性ファンも少なくない。Aさん(26歳)は、山崎の言葉をきっかけに、恋愛にも一歩踏み出せるようになったという。
「ケイちゃんが執筆している『ちょうどいいブスのススメ』というネット連載の大ファンです。正直、このケイちゃんの連載を読んでかなり励まされました。名言がとても多いので、何度も読み返しています。
例えば『ちょうどいいブスと認めたことでモテるようになった』『勘違いせずにちゃんと自分の立場をわきまえるのが重要』『ユーモアある下ネタ、ほどよい自虐、エッジの効いた悪口で会話が楽しくなる』『美人がバカでも「天然」だけど、ブスがバカだとただのバカ』といった言葉はお気に入りですね。それまで私は完全に“こじらせ系女子”だったのですが、自分のメンタルを変えるきっかけになりました。まだ彼氏は出来ていませんが……」(Aさん)
一方で、山崎の立ち居振る舞いを真似して“イイ女風”を演じたことで、彼氏ができたという女性ファンもいる。Bさん(30歳)が語る。
「ケイさんの言葉は、綺麗なモデルさんやタレントさんの言葉よりも胸に響くし、説得力がある。163cmで63kgというケイさんを見た時、自分と容姿がそっくりでとても親近感が湧いたんです。できるかぎり彼女に近づきたいと思い、見た目も真似してホワイトシャツとスカーフを取り入れたり、ゆるっとした巻き髪にしたりと努力しました。
また、以前は合コンが大っ嫌いだったのですが、『ケイさんになりきって頑張ってみよう』と思い、話し方や切り返しかたを“イイ女風”にしてみたところ、見事にデートに誘われてお付き合いすることになったんです」(Bさん)
美人を妬んでこじらせたり、ブスだと開き直って卑下したりしなくていい。無理をしてしまいがちな女性たちには、そんな山崎の“ちょうどいいブス”という生き方が救いのようにも聞こえるのかもしれない。新しい恋愛のカリスマとしてもブレイクしそうだ。