「私をどう思うかはみなさんの課題であって、私の課題ではありません」。これは、現在放送中のドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)で香里奈が演じる主人公・庵堂蘭子の言葉。
確かにそうかもしれないが、ついつい人からどう思われるかが気になってしまうのが、普通の人間だ。香里奈が話す。
「私もその中の1人だと思うんですが、日常生活ってすごく人のことを気にしちゃいますよね。こんなことを言ったらどう思われるかな? とか。でも、このドラマの原案になっているアドラー心理学では、『他人から どう思われるかは、自分にはコントロールできない』といっているんです」
アドラー心理学とは、心理学の3大巨匠のひとり、アルフレッド・アドラーが唱えるもので、この考え方をわかりやすく著した書籍『嫌われる勇気』はベストセラーとなっている。
「私自身、お仕事を始めたばかりのころは、まだ自分が何をしたいのかがはっきり見えなかったこともあって、どちらかというと受動的だったと思います。でもだんだん私なりの考えができてくると『生意気だと思われても、自分の意見や、やりたい方向性は伝えなくては』と思うようになりました。嫌われたいと思ったわけではないんですけどね(笑い)」
無表情で自分の意見を通す“蘭子“役は「だからといってロボットみたいになると伝わらない」と撮影現場ではこれまでと違った緊張感があるという。
「前向きに生きるヒントになるせりふがちりばめられているので、特に対人関係に悩んでいるかたにはぜひ参考にしていただきたいです」
そんな香里奈が今、悩んでいることは…。
「体重増加と、お肌の乾燥と、花粉症です(笑い)。ドラマに入るとおにぎりやパンなど炭水化物を食べることが多いうえに運動する時間がとれないし、どんなに保湿を頑張ってもどんどん乾燥する。花粉症で肌も荒れるし、けっこう大変です!(笑い)」
彼女の悩みはアドラーでも解決は難しいようだ。
撮影/田中智久
※女性セブン2017年2月23日号