読むのが難しい名前の子供が増えていると言われて久しい。当て字のような漢字の使い方でつけられたそれらの名前はキラキラネームと呼ばれ、有名芸能人の子供の名前にもみられる。この潮流は大相撲の世界にも波及し、「キラキラ四股名」も生まれている。
新横綱・稀勢の里の四股名には「稀な勢いで駆け上がる」の由来があるが、角界には奇妙奇天烈(?)な四股名も少なくない。“キラキラネーム部屋”で知られる式秀部屋には冨蘭志壽(ふらんしす)、爆羅騎(ばらき)、宇瑠虎(うるとら)、桃智桜(ももちざくら)らがいる。
他の部屋にも阿武松部屋の阿夢露(あむうる)、立浪部屋の天空海(あくあ)などがいる。山響部屋の大露羅(おおろら)は、美しい夜空を思わせる四股名だが、実際は283kgの巨漢。
撮影■藤本和典 書■財前謙
※週刊ポスト2017年3月24・31日号