1964年の東京五輪の前後を背景に、茨城県北西部の奥茨城村で育った少女が、出稼ぎのために東京へ行ったまま帰ってこなくなった父親を探すべく、集団就職で上京する…。
4月3日からスタートする連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)。ヒロインに抜擢された有村架純(24才)が大ブレークするきっかけとなったのもまた朝ドラだった。2013年の『あまちゃん』で、小泉今日子が演じるアイドルを夢見ていた若き日の春子を好演し、一気に芽が開いた。
兵庫出身の有村が女優を志すようになったのは、地元の中学生だった頃。ドラマを見ながら「自分ならこう演じる」と自然に考えている自分に気づいたことがきっかけだった。しかし両親が離婚したこともあって、オーディションやレッスン代、上京するための資金問題が浮上。夢を叶えるために有村は、高校時代はアルバイトに明け暮れ、平日は学校が終わってから4時間、休日は朝から10時間、がむしゃらに働き続けたという。
そんなド根性で、前述の『あまちゃん』で大ブレーク、その後も活躍を続けている。
『映画ビリギャル』(2015年)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞を、さらに同作と『ストロボ・エッジ』(2015年)での演技が高く評価され、『第58回ブルーリボン賞』で主演女優賞を受賞した。
映画だけじゃない。2016年には月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)に出演。昨年末のNHK紅白歌合戦では紅組司会者を務め、現在はまもなくスタートする『ひよっこ』の撮影中だ。
そんな彼女の住まいは、都内でも超高級住宅街の一角に佇むラグジュアリーマンション。70平方メートルにも満たない部屋で1億円を優に超えるという、閑静なその街でも特別なマンションだ。
意外にも彼女がこのマンションの住人になってようやく1年。『あまちゃん』以降、ドラマや映画のヒロインに次々と抜擢され、CM女王との呼び声も上がっていたものの、当時彼女が住んでいたのはマンションというよりアパートという方がしっくりくる建物。
6畳1間のワンルームで、家賃は10万円ほどの部屋だった。たまのオフには自転車に乗って、近所の商店街へ。親友の高畑充希(25才)が泊まりにくることも多く、その時はこの部屋の小さな台所で有村が高畑にカレーや煮物をふるまっていた。
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号