国民食とも呼べる知名度を誇るカップやきそばブランド『ペヤング ソースやきそば』。1975年の発売スタート以来、永遠の定番となっているが、一方で変わり種の「兄弟商品」もその長い歴史を彩ってきた。
1978年の「カレーやきそば」を皮切りに、スープに浸して食べるタイプやもんじゃ焼き風、パクチー入りなど、数々の個性的な商品が送り出された。もともとは売り上げ促進の一環として始まった企画だが、そのバラエティの多彩さは、全国のペヤングファンを虜にしている。
現在入手できる「兄弟」は、
・背脂MAXやきそば:背脂を盛り込んだ濃厚コッテリ系。205円(税別)
・ペペロンチーノ風やきそば:にんにくの風味が食欲をかきたてる。175円(税別)
・酸辣MAXやきそば:酸辣湯風のすっぱ辛いテイスト。185円(税別)。
・激辛やきそば超大盛:ガツンと激辛なソースがクセになる。240円(税別)。
・ソースやきそばプラス納豆:風味豊かな乾燥ひきわり納豆入り。185円(税別)。
・ペヨング:外装も味も本家似の公認“ニセモノ”。オープン価格。
の6種類(10商品。一部商品は北海道・沖縄エリアを除く)。限定数量が期間限定で売り出され、売り上げが好調ならレギュラー商品へと格上げされることもあるという。
過去最大のヒットは、2016年発売の『ペヨング ソースやきそば』だ。定番品の『ペヤング ソースやきそば」の内容量を落として低コスト化を実現。オープン価格に設定することで「『ペヤング』を特売したい」という小売店のリクエストに応えた。外装や味を本家に似せた「公式ニセモノ」は遊び心たっぷり。発売9か月で1600万食を達成し、通年商品に成り上がった。
※週刊ポスト2017年6月16日号