日本人の3人に1人が毎日、食べているヨーグルト。年間支出金額は2010年の8445円から2015年には12135円へと増加、5年で4割も増え、現在も増加が続いている(総務省「家計調査」調べ)。ヨーグルトを食べる理由としては、近年の複数の調査から、健康のために、体を内側から整える乳酸菌などを定期的にとるためだという人が多い。乳酸菌への関心が高まるなか、”スーパー乳酸菌”と呼ばれるロイテリ菌のヨーグルト「ロイテリヨーグルト」が登場した。
まだ日本では馴染みが薄いロイテリ菌のヨーグルトは、どんな味なのか。発売前に試食をした人たちからは、「今までに味わったことがない食感だけど、おいしい」と好評だ。
「とてもなめらかですね。やさしい甘さなので、フルーツやナッツなど、ヨーグルトとは異なる食感の好きなものを加えてもおいしくなりそう。夜10時過ぎに食べるのは体によくないし太ると言われるけど、このヨーグルトなら、少量でお腹のもちがよいので、小腹がすいたときに食べてもよさそうですね」(40代女性)
ヒト由来の乳酸菌でもあるロイテリ菌は、世界中で妊婦、乳児、小児から成人の男女まで1万4000人以上の被験者を対象に臨床試験が行われてきた。ノーベル生理学・医学賞の審査本部で、世界最大の医科大学・研究機関「カロリンスカ医科大学(スウェーデン)でも1990年代から研究が続けられてきた。これら研究や試験の過程で、抗菌物質を産生し、バクテリア同士がバランスを取り、ヒト免疫システムの調整を行いながら、様々な疾患の予防・治療に働きかけをすることが判明した。多岐にわたる働きがわかるにつれ、ロイテリ菌は専門家のあいだで「スーパー乳酸菌」と呼ばれるようになった。
現在わかっているだけでも約350種類ある乳酸菌のなかで、ロイテリ菌は「スーパー乳酸菌」以外にも、様々な異名を持つ。有害な菌の発育を抑える力を持つため「カラダの掃除屋」と呼ばれ、ビフィズス菌などの有益な菌と共存し人間の体内の善玉菌と悪玉菌のバランス、とくに口の中の菌バランスを整える能力を持つことから「細菌の指揮者」とも言われる。多くの細菌をまとめあげるリーダーのような役割を果たしているのだ。
そのロイテリ菌のなかでも、ヒト由来のカラダに定着しやすい菌が2億個配合されたプレーンタイプのヨーグルトが「ロイテリヨーグルト」だ。国連の専門機関WHO/FAO規格である、生きて腸まで届き、腸内フローラを改善する「プロバイオティクス」ヨーグルトでもある。このヨーグルトは、どんな食べ方がおすすめなのか、オハヨー乳業株式会社の担当者に教えてもらった。
「ロイテリヨーグルトは朝昼晩どのような食シーンでも、ヘルシーにおいしくお召し上がりいただけます。スーパー乳酸菌ともいわれるロイテリ菌によって、菌バランスを良好に整えることで、お口から皆さまのグッドバランスな毎日を応援していきます。トロッとした乳のおいしさを活かしながらキシリトールでさわやかな甘さに仕上げているので、食後のデザートにもぴったりです」
9月19日から1都8県で発売が始まったロイテリヨーグルトは、生乳をたっぷり使用し、香料と安定剤を使わないシンプルな原料のみで安全性高く仕上げている。砂糖ではなく、歯に良いことで知られているキシリトールが使われ、穏やかな甘さだ。オハヨー乳業の本物志向を引き継いだ、食べ飽きない味だ。
日本人の健康意識、なかでもお口からカラダ全体の健康を考えるオーラルケアへの意識は、年々、高まりを見せている。歯ブラシなどの衛生用品ではなく、食品から、しかも、食後やおやつなどに気軽に食べられるヨーグルトという食品から、健やかな毎日を目指せるのは画期的な試みだ。ヨーグルト市場に、新たな分野が誕生したといえるかもしれない。