明治維新150年の節目を彩る鈴木亮平(34)主演の大河ドラマ『西郷どん』が1月7日に初回放送を迎える。林真理子氏の人気原作を、『ドクターX』を手掛けた脚本家の中園ミホ氏がどうアレンジするかに注目が集まる。
そんななか、さっそく原作にはない衝撃展開が待っていると、NHK関係者が明かす。
「20代の西郷が、薩摩藩主・島津斉彬(渡辺謙)を裏切り、斉彬の娘・篤姫(北川景子)との逃避行を決意するんです。原作でも史実でもこの頃、篤姫との絡みはほぼなかったはずなので、台本を読んで驚きました」
ドラマでは身分の差もどこへやら、西郷が江戸の藩邸勤めになると篤姫との親交は一気に深まる。斉彬の悲願であった13代将軍徳川家定(又吉直樹)との結婚に思い悩む篤姫。そんななか発生した安政の大地震で、西郷は余震も収まらぬなか篤姫を探しに行く。無事を確認した矢先、大きな余震が発生。落ちてくる瓦礫から守るため、西郷は篤姫の上に覆い被さる体勢に。すると、篤姫が西郷を見つめ、
「西郷、一緒に逃げよう」
「このまま私を連れ去ってほしい」
と囁くのだ。その姿に、西郷は「わかいもした」と了解する。“歴史を変える駆け落ちカップル”誕生か──。
「もちろん2人がそのまま駆け落ちすることはなく、篤姫の心の揺れ動きが現われたシーンとして描かれています。西郷はこのときまで、斉彬の世継ぎ誕生のために女と交わらない“不犯の誓い”をしていましたが、それを破ってまで逃避行を決意するわけです。男臭いばかりだったこれまでの西郷像とは一味違った、新たな魅力が期待できそうです」(前出・NHK関係者)
どこまで既存のイメージを“維新”できるか。
※週刊ポスト2018年1月12・19日号