国内

「安倍首相にノーベル賞を」トランプ大統領への接待力を評価

元外交官で作家の天木直人氏(写真/共同通信社)

 憲政史上最長在任期間となった安倍晋三首相。褒められると喜ぶが、厳しい批判には「オレは何も悪くない」と耳を塞いで聞こうとしない。

 ならば、褒めて褒めて褒めちぎろうではないか。そうすれば、褒められることが大好きな安倍首相にも、国民の本当の声、怒りや不満が届きくかもしれない。そこで、元外交官の天木直人氏に安倍首相を褒めてもらった。

 * * *
 安倍首相は各国首脳の中でも、トランプ大統領の一番のお気に入りになった。トランプは安倍首相の言うことなら何でも聞くようだ。これは歴代の日本の首相の中でも誰も真似のできない偉業です。

 そうであれば、安倍首相はこの際、徹底的にゴマをする、いや接待を展開して、日本から米軍基地をなくしてもらいたい。トランプ大統領にこう提案してはどうだろうか。

「辺野古に新しい米軍基地をつくるのを止めて、その代わりに世界一のゴルフ場を2人で作ろうではないか。土地は沖縄が提供するのでトランプ大統領からジャック・ニクラスに頼んで最後の名コースを設計してもらいたい。お金は習近平主席に出してもらおう。沖縄を一帯一路の東の終点にするからその資金を寄付してくれと。

 トランプさんが言えば習近平は間違いなく乗ってくる。賞金額も巨額にして世界一のトーナメントを創設しよう。もちろん優勝賞金も習近平に出してもらう。そのゴルフ場は世界の観光地になるだろうから、あなたの出る番だ。トランプタワーを沖縄につくるのだ。軍事にお金を使うよりビジネスに投資するほうがはるかに魅力的だというのがトランプさんの持論でしょう。そして、2人でノーベル平和賞をもらおう」と。

 安倍首相がそう口説くことができれば、歴代総理ができなかった「日本から平和的に米軍基地をなくした首相」として歴史に名を残すことができる。

※週刊ポスト2019年12月20・27日号

山口県の総理大臣展では等身大パネルも立つ

関連キーワード

関連記事

トピックス

皇室で最高齢の101歳だった三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
【三笠宮妃百合子さま逝去】「100歳になっても毎日脳トレをされていた」皇室最高齢として生涯を全うされた軌跡
NEWSポストセブン
別府港ではマコガレイとマダイの稚魚を放流された天皇皇后両陛下(2024年11月、大分県。撮影/JMPA)
「タコはどうなりましたか?」天皇皇后両陛下が『全国豊かな海づくり大会』にご出席 絵画コンクール入賞者の小学生とにこやかに談笑される場面も
女性セブン
アフターパーティーに参加した大谷翔平と真美子夫人(写真/Getty Images)
大谷翔平・真美子さん夫妻、オフシーズンの責務は慈善活動 チャリティーイベント主催なら大本命はバスケットボール大会、各界セレブの大集合にも期待
女性セブン
小室さん夫婦には郵送で招待状が届く
小室圭さん眞子さん夫妻、悠仁さまの成年式出席のため帰国か 小室佳代さんは「渡米以降一度も会っていない」と周囲に吐露
女性セブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
《逝去》三笠宮妃百合子さまがつづった「門外不出の育児日誌」若き日の雅子さまを支えたアドバイス
NEWSポストセブン
主演する映画の撮影開始の目処が立っていない状態
目黒蓮 主演映画のクランクインを急遽キャンセル、参加の目処立たず“緊急延期状態”「彼は人一倍責任感が強いが…」関係者から心配の声
女性セブン
新境地を開拓した菜々緒(時事通信フォト)
《喜劇の女王へ》菜々緒、「運動神経が絶望的」「漢字を読むのが苦手」と公言 ドラマ『無能の鷹』のダメキャラは“役作りの苦労なし”?
週刊ポスト
桑原以外はアイウェアを着用も、オーラは隠せていない
《元RADWIMPSの桑原彰》「ごめん、いっぱいになっちゃって」山田孝之の誕生日会に参加女性が殺到で「お断り対応」に追われた夜
NEWSポストセブン
八幡愛議員は国会正門前に集まった支援者にあいさつしながら交流を深めた(写真撮影:小川裕夫)
《国会へ初登院》森下千里議員は報道陣の前を一瞬で通過、食糧自給率を知らなかっただけで”議員失格”と烙印を押していいのか
NEWSポストセブン
ジョーカーの仮装でポーズをとる市村優汰(Instagramより)
《ハロウィン前日の夜に…》市村正親・篠原涼子の俳優長男が警察トラブル 女性から“触られた”と通報され事情聴取
女性セブン
焼き鳥店に揃って入った亜希と清原和博
《離婚から10年》清原和博と亜希が長男・正吾の大学野球最後の試合の夜に食事会、千鳥足の元夫を亜希が支える場面も また一歩近づいた元夫婦の距離
女性セブン
司忍組長も傘下組織組員の「オレオレ詐欺」による使用者責任で訴訟を起こされている(時事通信フォト)
【名門暴力団が“闇バイト”に組織的関与か】世間の喧騒も「何で大騒ぎしているんだ」とヤクザたちが涼しい顔のワケ…「ガサ入れなんて珍しくもない」
NEWSポストセブン