人間、勘違いというものは誰でもあるものだが、夫婦生活でも、連れ合いの勘違いにお口アングリ! という爆笑シーンも。「週刊ポスト」読者から投稿された赤っ恥エピソードを、綾小路きみまろが紹介する。以下、損保会社勤務の55歳夫を持つ妻の告白だ。
3連休、一緒に北海道に旅行しました。
昔、遊郭でカマボコを「これはトト(魚)から?」と聞いたことから、知ってるのに、知らんふりをするのをカマトト(蒲魚)といいますよね。
うちの主人は信州出身で、魚介類に関しては疎(うと)くって、「サンマは開いたまま泳いでいる」というジョークも信じていたし、鮭の卵はイクラなのに、ずっとタラコだと思い込み、子どもにそう教えているのを私が大慌てで修正したこともあります。
旅行の最後の夜はカニの食べ放題のコース。ムシャぶりついた主人、「何かさ、いつも食べているほうが、オレは好きだな」。ツアー客が大勢いる前での大声発言。私が聞かないフリをしてると、「ホラッ、赤く切って売ってるヤツ! いつもわさび醤油で食べているだろ!」。
それはカマボコ! カニじゃない! 周りからはクスクス笑い。赤面して部屋に戻り、主人にこんこんと教えてあげると「なるほど! カニもどきのカマボコっていう意味か、イカソーメンと一緒だ!」違う! そのイカは本物!
きみまろより:ご主人にはこれからも色々とアドバイスし、「そうカニ」「イカにも」と納得させてあげてください。
※週刊ポスト2010年9月10日号