日ハムのダルビッシュ有(24)の周辺が慌ただしくなってきた。今オフにポスティングで獲得を目指しているヤンキースが本格的に動き出したのだ。本誌は、ヤ軍のスカウト部長(プロ担当)のビリー・エプラー氏が8月19日に極秘来日し、ダルビッシュをはじめとする日本人選手の入念なチェックを行ったことを掴んだ。
視察に現れたエプラー氏に直撃すると、笑みを浮かべながら“口にチャック”のジェスチャーを繰り返し、「球団の方針で何もいえない」と語るのみの彼。しかし、日本滞在中の行動を見ると、狙いは分かりやすく、日本到着の翌日に札幌に飛び、ダルビッシュの登板を視察した。
これについて米紙ヤンキース担当記者は
「ヤンキースはダルビッシュ獲得に向けて本気モードに入った。しかも今回、エプラー氏は選手の目利きに定評のあるアマ担当スカウト部長のデーモン・オッペイハイマー氏を連れて来日した。彼らはキャッシュマンGMの懐刀。2人が獲得を進言すれば、直ちにゴーサインが出る」と、語る。
ちなみにダルビッシュは過去には「1人ぐらい大リーグに挑戦せず、日本プロ野球のために頑張る人間がいてもいいでしょう」と語っていた。
※週刊ポスト2010年9月10日号