秋の臨時国会で、超党派ほ国会議員からなる「国債観光産業振興議員連盟(カジノ議連)」が、カジノ合法化法案を提出し、成立を目指すという。そんなカジノだが、現在もすでに「闇カジノ」という形で存在している。この世界で17歳から10年以上働いているという現役女性ディーラーに、業界に入るきっかけと収入を教えてもらった。以下、彼女の談。
「中学卒業して、友だちに『なんかバイトない?』って聞いたら、『時給3000円の夜のエレベーターガール』があるって教えてもらったんです。それで錦糸町に行ったら、カジノのシキテン(見張り)だったんですよ。店の前に車を置いて、その中で無線を使いながら見張りして、客が来たらエレベーターで上の店に通すっていう仕事。そのうちに店長に気に入られて、ディーラーになったんです。
晴れてディーラーになったら時給は2500円に下がったんですけど、自分のテーブルのアゲ(店側の勝ち分)の3%が入るようになったんです。月に何千万円もアゲるから、平均すると月200~300万はもらってましたね。
でも、今はチョー低い。石原(慎太郎氏)が知事になって、闇カジノ摘発が激しくなってから下がりだして。まずは時給が下がって、歩合もなくなった。次にトップ賞だの皆勤賞だのがなくなって、今は1800円の時給だけ。だから週6で8時間働いて35万くらいにしかならない。パクられるリスクを考えたら、バカバカしくてやってられない」
※SAPIO2010年9月8日号