大人気ラーメン・つけめん店でありながら、8月29日に閉店した東京・大崎の「六厘舎」。理由は、あまりにも凄まじい行列に地元がNoを突き付けたことにあった。閉店前一週間は6時間待ちにもなったほどの同店だが、地元住民はこう憤っていた。
「行列に並ぶお客のマナーが大問題なんですよ。お店の周りの道はとっても狭いんだけど、地元住民はどうしてもここを通らなきゃいけない。でも行列だと人がはみだしてきて車が通れないんです。それでいままで何度もドライバーとお客の間で小競り合いになったり、客が車を蹴っ飛ばしたりで、パトカーが出勤したこともありますよ。
ゴミのポイ捨ても問題で、民家にゴミが投げ込まれたり、門扉に置かれたり……。においも、ダクトを設置したりと改善はされたんですけど、やっぱり気になる人もいます。そもそも毎日、自分の家の前に人が並んでいること自体が嫌といっている住民もいます。
隣のコンビニは行列客がトイレを借りに来て、『トイレの水道代が大変だ』なんて愚痴ってましたね」
六厘舎側も地元住民に迷惑をかけないように、コーンを立てて行列を整理したり、ゴミ箱を設置したり。また、地元住民にはラーメンの配達まで行うサービスで理解を求めてきた。しかし、結局は自主判断で店を畳まざるをえなくなった。あまりの人気が仇となってしまったわけだ。
※女性セブン2010年9月9日号