100歳以上の「所在不明高齢者」の問題が多数取り上げられた2010年夏だが、「なんでこんなことになったのかを考えると、昔より家族の絆がなくなったことが原因。家族でも人と人が繋がっていないから行方不明になっても、ほったらかし。知らん顔ができる。信じられない」と話すのは、90年代に100才の双子として知られた「きんさんぎんさん」の成田きんさんの四男、幸男さん(79)だ。
幸男さんはきんさんから「年寄りのいうことは間違いないからよく聞け」「年寄りはねぎらわなきゃいかん」と教わった。
また、きんさんの妹・蟹江ぎんさんの五女、美根代さんも「茄子の花と親の意見に無駄花なし」といわれた。そしてこう語る。「子供として親を尊敬し、親に従う。こういう関係があれば行方不明者なんて出てこない」
さらに、長寿の双子は子孫にこう教えた。
「年寄りの務めは昔からの知恵を教えること。それから年寄りのほうも年をとって人とかかわることが面倒になっても、かわいがってもらう努力をしなければだめ」
※女性セブン2010年9月9日号