新語アナリストの亀井肇氏が、これから世の中に浸透しそうな言葉を先取り紹介。「装飾系男子」ということばを同氏は紹介しているが、これについて解説する。
【定義】
携帯電話をキラキラに飾りつけたり、ジーパンの裾に刺繍を施したりして「デコ」っている男子。「草食系男子」のもじりである。
【キラキラ系】
若い女性がケータイにキラキラ輝くクリスタルガラスを貼り付けてデコレーションする「デコ電」は以前から流行っていたが、それを若い男性たちも真似するようになっている。
付き合っている女性にデコって貰ったり、自分で貼り付けたりしている。アイロンで装着するクリスタルガラスで、ジーンズのベルト通しや鞄のロゴなどを飾ったりもしている。
【スイーツデコ】
最近では、クリスタルガラスを使ったキラキラ系よりも、樹脂粘土などで作ったカラフルなフェイクのお菓子を貼る「スイーツデコ」が主流となりつつある。火付け役は映画『マリー・アントワネット』に出てきたカラフルなマカロンらしい。当時、そのマカロンを樹脂で作ったストラップが人気となった。
ギャルたちがそれに飛びつき、そのギャルに影響されて男性たちも「スイーツデコ」を自分の小物に取り入れるようになっている。
【過剰装飾】
「キラキラ系」にしろ「スイーツデコ」にしろ、共通点は過剰な装飾にある。
できるだけ過剰に装飾することによって自己表現をしたいと思う女性の心理を、男性たちも取り入れて女性のご機嫌を伺っている。
※SAPIO2010年9月8日号