作家の安部譲二氏(73)が、最近の若い女性の仕事観を嘆いている。
安部氏は、最近の若い女性から聞いた「いくら稼ぐかという物差しが最も重要視される。キャバクラ嬢が月に100万円稼いで、保母さんが20万円。だったら、キャバクラ嬢のほうが5倍も大変で魅力的な仕事に見られる」という話を披露。「もちろん楽に稼げる仕事なんてないけど、自分の私利私欲ばかりを追い求めた結果、お金の有無で人間性まで決め付けかねない社会が生まれた」と述べている。
そして、最近の風潮を「一銭にもならないことを考えるのは面倒くさいし、下手に自己主張をして余計な敵も作りたくない」と分析。「女に限った話ではないけどそんな怠惰で卑怯な人間ばかりが増えた」と語っている。
※週刊ポスト2010年9月17日号