これで何度の「奇行」を重ねたことになるのだろう。8月29日未明、意識がもうろうとした状態で、歌手の華原朋美(36)が都内の病院に緊急搬送された。
「薬は飲んでいない」「(新宿)歌舞伎町には10年間行っていない」
本人はメディアにそう反論しているが、09年1月に東京・錦糸町でも同様の騒動を起こしたばかり。華原を知る芸能関係者も、「またやると思っていた」という。
「朋ちゃんは、新宿2丁目のゲイバーやレズバーでたびたび飲んでいましたからね。ある芸能人御用達のレズバーでは、フラフラになるまで飲んでしまって、店のママや従業員に見送られ、よろめきながらタクシーに乗り込んでいました。普段は我慢していても、酒が入るともうろうとするまで飲んでしまう。一緒に精神安定剤とかを飲んでしまうこともあるようだ。騒動のあった夜も、2丁目のゲイバーにいたんじゃないかと噂になっている」
29日当日、警視庁新宿署に保護された華原からは、酒の臭いはしなかったという。しかし、常日頃から酒場での目撃談は少なくないのである。
今回、本人が必死に薬物摂取を否定するのは、まだ芸能界への未練を捨てきれていないからだろう。華原は、今も復帰に向けての準備を続けている。
ある音楽関係者がいう。
「彼女は週1回のボイストレーニングをこなしていました。その一方で、朋ちゃんのお父さんの支えもあってボランティア活動もずっと続けていたんです。最近では復帰プランを真剣に検討するプロダクションも出てきていた。それなのに、このままでは水の泡です……」
なぜ、自らの努力を無にするような行為を華原は起こしてしまったのか。
前出の芸能関係者は、元恋人の小室哲哉の存在がいまだに尾を引きずっているのではないかと見る。
「昨年錦糸町で朋ちゃんが搬送されたのは、当時詐欺罪に問われていた小室さんの公判が大阪地裁で始まる4日前だった。そして今回の事件があった当日は、奇しくも小室さんが野外イベントの『a-nation』で、大トリを務める日だったんです。朋ちゃんは嫌でも失恋の辛さを思い出すことになってしまったのかもしれません」
彼女が立ち直れる日は、はたしてやってくるのか。
※週刊ポスト2010年9月17日号