家族の絆が薄れつつある中で、ペットに癒しを求める夫婦は多い。しかし、そのペットをめぐるトンデモ夫婦バトルのありさまが、漫談家の綾小路きみまろに、メールや手紙で続々と寄せられている。ご主人(46歳)が銀行勤務の奥様(48歳)。捨て猫だった三毛猫を拾ってきて育てているのだとか。
ミケと名付けたんですが、私や子供たち以上に主人が文字通り、猫かわいがりなんです。主人って私より年下ですし、結婚以来、怒鳴る声なんか聞いたことがありません。
ところが、私が台所にいるときに、リビングでミケを怒鳴りつける主人の声が聞こえるんです。
「ブクブク太りやがって! お前は食べすぎなんだよ」「ソファに座ってうたた寝するな!」。
かわいがってるのにおかしいでしょ? それにミケって太ってないし。ずっと疑問だったんですけど、昨夜、私がトイレから出ると同じような怒鳴り声が……。主人をこっそり覗いてみると、左手でミケに「ごめん!」をし、右手でトイレの方を指差しているんです!
ミケに怒鳴ってると思ったら、ターゲットは私? しかもニッコリ笑ってピースサイン。
今度、怒鳴るときは覚悟してなさいよ。ピース(平和)が地獄に変わるから!
●きみまろより一言:ピースに対し、奥様が出すのはゲンコツ。これでご主人はグーの音も出ない!
※週刊ポスト2010年9月17日号